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選挙は開票速報が面白い

7月21日は参議院議員選挙の投票日。

投票所は近所にあるので気軽に行けるのですが、誰に投票するかという大問題に気が重くなってしまいます。一言でいえば、どの候補者に、どの党に投票したら良いかわからない。

何故、こういう事態になるのかを考えてみました。

各政党のマニフェストや、候補者が配るチラシとか、一応、サラッと読んだりしたんですけど、頭に入ってこない。文字ばっかりだから? そうかなぁ。絵が入っていればいい? そうでもない気がする。政見放送なんて、つまらない番組のさいたるもので、見る気もしない。

多分、公職選挙法という「公正を期すための」法律が選挙活動をガチガチに縛り上げているんでしょうね。マスコミも、特定の候補だけインタビューするわけにもいかないし、、、

でも、投票が締め切られた後の選挙速報は、各放送局が全精力を結集して政党や候補者を取材していて、いろいろなこぼれ話が出てくるので、面白かった。たとえ、時間切れでインタビューが尻切れトンボになっても、政治家の人間性が表れているので、次回の選挙で参考になると思います。(問題は、その次回になったときに、前回の選挙を忘れていること!)

私の住んでいる選挙区の候補者ではありませんが、「消費税をゼロにして、何が悪いんですか!」と叫んでいる候補者がいました。この人、政治家としての自覚があるんでしょうか? 庶民感覚として、税金は少ないほうがいいに決まってます。でも、日本の国家予算は税収の2.5倍もの歳出があるという現実を踏まえての発言なのでしょうか? 様々な矛盾を孕みながらも、日本が国家として治安を維持し、国民生活を安定させられるのは、相応の税収があって初めて成り立つことです。この候補は代替案を持っているのでしょうか? MMTを持ち出されたら、私は引いてしまいますが、、、

*MMT (modern monetary theory)     

現代金融理論           

独自通貨を持つ国家は、際限なく通貨を発行

しても問題ないとする理論。詳細は専門家に

譲るとして、通貨の価値が国家の信用度に比

例している以上、そんな滅茶苦茶な金融政策

をやったら、信用を失うでしょ!     

池上無双という固有名詞まで生まれた、ジャーナリストの池上彰さんのインタビューは、やっぱり面白かったですね。仏頂面かつ尊大な態度で答える議員を見ると、たとえ大物政治家であっても器量の無さが露呈して、「なぜ、こういう人が長年、政治家を続けられるんだろう?」と疑問に思ってしまいます。逆に言えば、相手が悪いと主張しきれる人が生き残れる世界なのでしょうか?

菅義偉官房長官の経歴をドラマ化した短編も秀逸でした。令和おじさんとして親しまれているけれど、結構、泥臭く政治活動していたのね。ただ、政治家として何をやりたいのか、何をやろうとしているのか、実はよくわかりません。官房長官としての立場上、首相を補佐するのが第一の役目ということなんでしょうけど、それにしてもねぇ。

誰に、どの党に投票したらいいかわからない人は、私ばかりではないと思います。

そして、既存のマスコミでは情報が取れないから、ボートマッチのようなネットアプリで自分の投票行動を決める人も少なからずいると思います。

今回、2-3か所のボートマッチを試してみて、私の考えは、どの党とも親和性が低いということが分りました。

設問が練れていない印象があるので、ボートマッチで判断するのは時期尚早ですが、システムの精度が向上したら、大きな判断材料になるんじゃないかしら?

現在の選挙速報のインタビューで行われる質問と回答を選挙期間中に見ることができて、自分の考えとの親和性を比較するサイトができたら、是非とも使いたいと思います。